「北陸フェムテック産業振興研究会」委員長として今年度第3回研究会開催

第3回 『北陸フェムテック産業振興研究会』(北陸フェムテック研究会)が12月13日(金)13:30~15:30にオンラインで開催されました。

4回シリーズの第3回目となる今回は、fermata株式会社CEOの杉本亜美奈さん、金沢大学の菊澤彩子さんと小田波優矢さんが「学域におけるフェムテック」をテーマに講演しました 。パネルディスカッションは、北陸フェムテック研究会委員長で日本フェムテック協会顧問も務める西根英一がモデレーターとして、「学域におけるフェムテックの可能性」と題し、トークセッションを展開し、フェムテック産業を学域に向ける意義を見出すことができました。

・パネルディスカッションテーマ①
フェルマータも金沢大学も「保健室」が「#」になっています。そこで、この学域における「保健室」のもつ機能的な価値と情緒的な価値、さらに社会的な価値について考えてみましょう。そして、それをフェムテックにデザイン化していく過程において、バイオデザイン、システムデザイン、プロジェクトデザインの視座からRe-designしてみましょう。

・パネルディスカッションテーマ②
学域フェムケアにおいて、キャズム(=進展を阻む深い溝)は、いったいどこにあるのでしょうか。政治的(制度的)側面、情緒的(感情的)側面、社会的(風評的・習俗的)側面から考察してみましょう。では、それに対し、フェムテックはどんな介入と支援ができるのでしょうか/しなければいけないでしょうか。

・パネルディスカッションテーマ③
生まれながらにしてSNSとともに育ってきた「SNSネイティブ」世代は、私たちが抱くフェムテックと受け取り方がそもそも異なると思われます。学域にいるユースな若者たちこそ「フェムテックネイティブ」なのかもしれません。「はて? 私たちのフェムテックと言えば、あなたが語るフェムテックと違うんですが…」に、どう答えますか/応えますか。世代ギャップをエピソードに、それをヒントとしたフェムテックの可能性について語りましょう。

・パネルディスカッションテーマ(今日の提言)
学域におけるフェムテックの“社会実装”に向けて、学域住民(学生・教員・職員)はどのように取り組めばよいのか、支援する企業は何に取り組めばよいのか、自治体(行政)に何を託せばよいか、それらを実証するため、学術研究は何をアウトカムにデザインにしたらよいだろうか。

最終回となる次回(第4回)は、「フェムテック産業を北陸に集積するために」に迫ります。

vol.3 hokuriku fem tec
PDF 北陸フェムテック研究会「第3回研究会」

第3回 『北陸フェムテック産業振興研究会』(北陸フェムテック研究会)

Wellness Tokyo2024で一般社団法人日本フェムテック協会 顧問として講演!

Wellness Tokyoは、健康・美容・コンディショニングに関する食品・製品・サービスが集まる日本最大級のウェルネス総合展です。
近年、フェムテックと称したプロダクト(商品・サービス・施設)が日々生まれ、確かに市場は活況を呈していますが、“売れ筋”を追うようなプロダクトがひしめき合っているのが実態です。女性健幸を実現するには、女性に係る「未」(未解決、未達成、未決定)の解決、女性が抱える「不」(不安、不満、不信、不快)の解消、女性を取り巻く「無」の解明が欠かせません。
一般社団法人日本フェムテック協会のセミナー枠で、協会顧問という立場で、60分の講演をしました(タイトル:「フェムテックを“社会実装”する基本設計図〜フェムテックの社会実装に向けて、あなたのビジネスはProductでなくProjectになっていますか?」)。

Wellness Tokyo 2024

ヘルスケアビジネスを起こしたけれど動かすことができない人に向けたセミナーを開催

東京新橋で対面受講+オンライン受講+アーカイブ視聴可能なビジネスセミナーです。

2024年11月18日10:00~12:00
「ヘルスケアビジネスをグロースさせる分母戦略&分子戦略〜立ち上げたビジネスを回していくための方策」
健康、医療、介護、美容等、いわゆるヘルスケアビジネスは、大企業、中小企業の規模にかかわらず、事業化(新規事業含む)に向けた太い幹の一つとなっています。厚生労働省はじめ、経済産業省も積極的に取り組む領域であり、各種補助金が地方経産局、都道府県に用意されているのも事実です。という状況を踏まえ、ヘルスケアビジネスを起こす企業は数多く、ヘルスプロモーションとヘルスケアビジネスをテーマにしている私に相談が多く寄せられています。しかし、「立ち上げただけでビジネスとして回らない」という現実を目の当たりにします。そこで、いかに分母を拡げて、いかに分子を高めるかについてマーケティング思考から解説し、ヘルスケアビジネスをグロースさせる方策を伝授します。

1.ヘルスプロモーションとヘルスケアビジネスの関係
2.ProductビジネスとProjectビジネス
3.Projectの手順-1 理想と現実のギャップを埋める要件定義とビッグアイデア
4.Projectの手順-2 社会実装へ向けた仕組みと仕掛けについて
5.Projectの手順-3 ヘルスケアビジネスのコンセプトを見直す
6.Projectの手順-4 ヘルスケアビジネスのコンテクストを調える
7.Projectの手順-5 ヘルスケアビジネスのコンテンツを拓く
8.質疑応答/名刺交換

開催はこちら!
ヘルスケアビジネスをグロースさせる分母戦略&分子戦略

北海道科学大学薬学部でヘルスケアマーケティングの講義

非常勤教授を務める北海道科学大学薬学部「サプリメント概論」(若命浩二教授) で、ヘルスケアマーケティングの視座から下記2コマを担当しました。
◆ 5/2 ヘルスプロモーションのガイドライン「健康日本21 第三次」から考える「サプリメントの近未来」
◆ 5/23 ヘルスケアマーケティングから考える「サプリメントの開発要件」
今回、5チームからオリジナルサプリメントの発表もいただき、学生と活発な交流ができました。
今後も北海道科学大学とはご縁をいただいておりますので、薬学の機能的な役割価値のみならず、地域創生に係る社会的価値を備え、薬剤師の情緒的価値を携えた薬学の発展に貢献したいと思います。

北海道科学大学薬学部 

共同研究が「日本未病学会誌」に原著論文として掲載

亀ヶ谷さん(first author)らによる査読付き原著論文が「日本未病学会雑誌」最新号(2023, Vol.29, No.3)に掲載されました(西根はlast author)。ヘルスケアマーケティングのうちターゲティングの考え方を導入し、ヘルスプロモーションの個別最適化研究、アルゴリズム開発を進めています。
ヘルスケアに係るアカデミア研究、ビジネス開発、パブリック実証を日々、心掛けています。
確度の高いヘルスケアの未来実現へ向け、志の同じ者たちが集まっています。

https://www.j-mibyou.or.jp/kikanshi.htm