論文発表「ヘルスケアマーケティングの基本設計とヘルスケアプロジェクトの社会実装」

新規事業や事業開発、事業構想など、ビジネスに「事業」という言葉はつきものです。事業(世にいう「プロジェクトX」)は社会実装することによって初めて、その価値が世の中に循環し始めるのですから、究極のゴールは社会実装に設定されていなければならない!と、これまでに千に迫るプロジェクトを指揮ないし支援してきた私は思うのです。その思いが発露となり、社会実装の要件定義について記した論文を今春発表しました。
ヘルスケアのプロジェクトに!と題しているものの、気持ち的には、すべてのプロジェクトに!を意図しているので、読者の読解力と創造力に期待し、これを解釈いただけると、私的にはうれしい限りです。

西根英一, 「ヘルスケアマーケティングの基本設計とヘルスケアプロジェクトの社会実装」, 事業構想研究, 第8号, p13-20, 2025年
https://sentankyo.repo.nii.ac.jp/records/2000120
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要旨
ヘルスケアマーケティングは目的行動の獲得を主眼に置き、ヘルスプロモーションとヘルスケアビジネスのプロジェクトを社会実装に導く。世の中の多くの事業構想はプロダクト開発に寄りがちで、プロジェクトの形を成さぬまま、社会実装は未達に終わる。そこで、ヘルスケアマーケティングとヘルスケアプロジェクトの視点から事象を問い質し、社会実装に求められる要件を提示する。
キーワード:目的行動、マーケティング・ミックス、クラスター、アウトカム、社会実装

Abstract
Healthcare marketing focuses on the acquisition of target action and leads health promotion and healthcare business projects to social implementation. Many business concepts in the world end up in product development, without taking the form of a project, and social implementation is not achieved. This paper interrogates the phenomenon from the perspective of healthcare marketing and healthcare projects and presents the requirements for social implementation.
Key words: target action, marketing-mix, cluster, outcome, social implementation