「北陸フェムテック産業振興研究会」委員長として今年度第2回研究会開催

第2回 『北陸フェムテック産業振興研究会』(北陸フェムテック研究会)が10月25日(金)13:30~15:30にオンラインで開催されました。
4回シリーズの第2回目となる今回は、日本フェムテック協会幹事の小口彩子さんと平田不動産の平田 稔さんが「地方におけるフェムテック」をテーマに講演しました 。パネルディスカッションは、北陸フェムテック研究会委員長で日本フェムテック協会顧問も務める西根英一がモデレーターとして、「地域におけるフェムテックの可能性」と題し、トークセッションを展開しました。今回も、自由闊達な発言をいただき、北陸におけるフェムテック産業の集積化に向けた指針を見出すことができました。

・パネルディスカッションテーマ①
家事や育児や介護など、家庭の「コト」、家族の「コト」が女性に偏り、身体的・心理的・社会的負担をかけています。北陸地域に根強い固定的な性別役割分担の意識の解消と問題の解決に、フェムテックはどんな介入と支援ができるでしょうか。

・パネルディスカッションテーマ②
「女性が地方を離れる!」は北陸に限らず、地方共通の課題です。女性の暮らし(学ぶ・遊ぶ・働く、恋愛・結婚、妊娠・出産、産後復職・育児休業など)の多様な選択肢や柔軟な暮らし方の実現に、フェムテックはどんな介入と支援ができるでしょうか。

・パネルディスカッションテーマ③
地方は医療機関が少なく、産科・婦人科や女性医師も不足しています。そのため、女性特有疾患やメンタルに関する医療サービス(予防、診断、治療)の受け皿の不足とともに、受けづらさ・かかりづらさが深刻な問題となっています。地域社会の女性活躍を推進するために、フェムテックはどんな介入と支援ができるでしょうか。

・パネルディスカッションテーマ(今日の提言)
地域におけるフェムテックの“社会実装”に向けて、地域住民(市民)はどのように取り組めばよいのか、地域企業は何を取り組めばよいのか、地域自治体(行政)に何を託せばよいか、それらを実証するため、学術研究は何をデザインにしたらよいだろうか?

次回(第3回)は、「学域におけるフェムテックの可能性」について議論を進めます。

vol.2 hokuriku fem tec
PDF 北陸フェムテック研究会「第2回研究会」

第2回フェムテック産業振興研究会「地域社会における働く女性の健康課題と対策」